このブログは株式会社トミーウォーカーの運営するPBW(プレイ・バイ・ウェブ)シルバーレインのキャラクター『叢雲・識』と彼女の姉妹たち、そして従妹による日記です。
このブログ内で使用されるイラストはシルバーレインの世界観を元に株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。イラストの使用権は作品を発注した叢雲・識、叢雲・律、叢雲・恋、叢雲・凛、草薙・哭に、著作権は作成を担当したイラストマスター様及びイラマス候補生様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
プロフィール
HN:
識
年齢:
41
性別:
非公開
誕生日:
1982/12/05
趣味:
お絵描き、音楽鑑賞、プログラミング、情報検索
自己紹介:
メッセアドレス:blue_swing@hotmail.co.jp
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後悔してる?
未練は無い?
バカ。
継ぐよ。
してないよ…自分で決めたことだから。
未練は無い?
…ちょっとだけ。
バカ。
………だよね。
継ぐよ。
ゴメン…ありがとう。
その電話は突然だった。
「―――はい、叢雲です」
『…識ネェ?』
その短いやり取りだけで、相手が誰なのか理解した。
自分をこう呼ぶのは、恋以外に1人しかいない。
『恋は』
リビングを振り返る。
ソファに腰掛けた恋は黙ってテレビを見ている。否、テレビに目を向けているだけだ。その視線は別の何処かに向けられている。
数日前から似たような状況が続いている。もっとも、部屋に閉じこもりきりの凛に比べれば幾分かマシだが。
「恋、電話だよ」
「出たくない」
何となく予想はしていたが、思ったとおりの答え。
軽く溜息を一つ。
識は恋の隣に座ると、その耳に子機を押し当てた。
『恋』
ピクリと、無意識に眉が反応する。
「・・・お前か」
『あたしだ。…酷い声。恋らしくない』
「五月蝿い。しょうがないだろ・・・聞いてないのか」
『聞いてる。…もう律ネェのケーキ、食べられないんだね』
思わず叫びそうになった。
堪えられたのは、髪を撫で続ける姉のお陰か。
「あぁそうだ・・・だから今はお前とお喋りしてる気分じゃ・・・!」
『大丈夫』
先ほどから変わらぬ抑揚の無い声。
なのにその言葉は、ひどく優しく聞こえた。
『私は此処にいるよ』
「ぁ・・・あ・・・?」
『今度、教えてよ。この力の使い方』
「哭・・・おい!」
話は終わりとでも言うかのように、唐突に通話は途切れた。
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